売上を上げる!
飲食店の最も重要な課題であり、生命線の売上。売上がなければお店は成り立ちませんし、また売上が少なくても赤字になり、お店を続けることができません。
目次
飲食店の廃業率と要因
飲食店における昨今の状況はオープンして
1年で約3割廃業
3年で約5割廃業
5年で約7割廃業
10年で約9割廃業
今からお店をしようとする方は見たくなくなるかもしれませんがこれが今の飲食店の現状です。そこでやはり売上を上げる!という課題は最重要なことではないでしょうか?
飲食店廃業の要因!その1:人口の減少
日本は少子高齢化が進み今からどんどん人口が減っていきます。2017年1月時点での日本の総人口は1億2500万人8年連続で減少中で前年度から約30万人の減少だそうです。
(日経新聞参照)
人口が減るということは、飲食店の利用客も減ります。当然ながら売上が減ります
飲食店廃業の要因!その2:経営者やスタッフの感覚
この単純な状況を全く理解していない飲食店経営者や従業員が非常に多いと感じています。
美味しい料理を出しているから大丈夫!いつか売上が上がる
接客には自信がある!
もし、ちょっとでもこのように思っているとしたら非常に危険だと思います。
残念ながら美味しい料理を出して、感動的な接客をしても、日本やその地域の人口は決して増えることはありません。
売上を上げるためには
では、どうすればいいか?そもそも売上を上げることは不可能なのか?その答えは・・・
可能です簡単に!しかも継続的に
その方法は、経費を見直すこと
経費と売上の関係
飲食店の売上構成比。飲食店における売上と経費の構成比はこのようになっています
売上 | 100% |
原価・人件費(FLコスト) | 60% |
その他経費(家賃や光熱費など) | 30% |
利益 | 10% |
( *あくまで一般的な例です )
飲食店における利益は10%というのが一般的です。
10万円の利益を出すためには100万円の売上が必要
50万円の利益を出すためには500万円の売上が必要
一般的にこう言われています。
簡単に!しかも継続的に売上を上げる方法
先にも申し上げたように、人口減少などの理由で売上の絶対数を上げていくことは
非常に難しいのが現状です。なので、前項の経費と売上の関係の観点から、
経費を見直し、節約します。すると同時に売上を確保したことと同じ効果が得られます。
例えば、
経費としての金額を1万円節約したとします。節約したその経費は直接利益につながる金額ですから、利益が単純に1万円増えたことになります。飲食店の利益率は売上に対して10%ですから1万円の利益を出そうとすると10万円の売上が必要です。
よって節約して増えた1万円の利益は、本来売上で確保しようとすると10万円の売上が必要ですから、この節約は同時に売上を上げたことと同じ効果なんです。
節約で確保した金額が10倍の効果をもたらす。
すごくないですか?これなら簡単なマニュアル化で継続的に行うことができるはずです。
経費のどの部分を節約するかは様々ですが、FLコストを極端に節約してしまうと逆効果になりかねません。
原価を落として料理前の見栄えが悪くなった。
人件費を削りすぎて、お客様に迷惑をかけた。
これでは逆に、店の評判も悪くなってしまいます。
比較的、節約しやすい部分は・・・・・・
電気代
・電力の自由化で電力会社を替える
・アイドルタイムにエアコンや店内の電灯で不要な部分を1時間消す。
・LEDに替える
こんな簡単なことで確実に節約できます。
ガス代
飲食店向きに、特別なガス料金プランを設定していることがあります。
例えば西部ガスでは、業務用厨房パッケージ契約というものがあり、
契約にはガス器具の条件が多少ありますが、これ結構節約になります。
僕自身の経営店舗では毎月1万5千円から1万8千円ほどの節約ができました。
西部ガス管轄のエリアの方はぜひ問い合わせてみてください。
最後に
節約で生まれた利益を従業員に投資することで、従業員満足が生まれ
お店のベースアップにつながる。
節約で生まれた利益を設備に投資することで、お客様がより快適に過ごすことができたり
新しい販路が開拓できたりする。
こんなプラスのサイクルを常に回していけば、人口減少による売上の絶対的減少に
歯止めをかけることができると思います。